まず大前提ですが、NPBはズブズブの儒教社会です。今年の日本シリーズ前の2025ドラフトの時、SBの王会長から阪神の藤川監督に向かって先に声を掛けられ「よろしくね」と言われた時点で日本シリーズ阪神やや不利と思わされたぐらいです。それは兎も角として、上下関係の厳しいNPBの制限を守りながら、比較的自由に自己表現している阪神タイガースOBがパリーグの監督を何とかこなしています。そうです。新庄剛志さんです。彼は、現役時代から上下関係をちゃんと守って強烈に自己表現していました。藤川球児さんも上下関係はきっちりしていてまたフロントとも協力関係が強いですが、新庄さんほど異端性はありません。シンガーでいえば藤川さんは桑田佳祐、新庄さんは忌野清志郎。阪神という球団は、大阪をホームタウンにしているせいかも知れませんが、他球団に比べて異端性に寛容です。何年後かわかりませんが、新庄剛志さんが阪神の監督をやり、球団100周年を無事遂行し南の島に帰っていく。こういうシナリオも阪神らしくていいのではないでしょうか。